節分に食べられる恵方巻きに地域差はあるのか気になりませんか?
- 恵方巻きに地域差はある?
- 具材・風習に違いはある?
- 笑いながら食べる地域もある?
このような恵方巻きについての疑問について調べました。
- 恵方巻きの風習には地域差がある
- 恵方巻が多く食べられているのは近畿
- 関東、東北、北海道にはそれほど浸透していない
- 恵方巻きの具材は地域で違うことがある
- 恵方巻きを笑いながら食べる風習があるのは地域というより一部の家庭
恵方巻きの起源や具材、食べ方について解説していきます。
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恵方巻きに地域差があるのは起源によるもの
節分が近づくとコンビニやスーパー、寿司屋などで、恵方巻きのチラシを見かけるようになりますね。
恵方巻きの風習には地域差があることをご存じですか?
関西から全国に広まった恵方巻きですが、実際に食べるかには地域差があるようです。
調べてみると、恵方巻が多く食べられているのは近畿で、次いで中国、四国というデータがありました。
関東、東北、北海道には恵方巻きの風習はそれほど浸透していないようです。
恵方巻きの風習に地域差があるのは、起源が商都として栄えた大阪にあるからと言われています。
恵方巻きの起源には諸説ありますが、関西を中心に縁起を担ぐものとして、恵方巻きが流行していたようです。
1998年にセブンイレブンが「恵方巻き」を全国で販売し始めたことで、急速に普及しました。
ちなみに、関西で節分に食べられていたのは「太巻き」で、「恵方巻き」と名前をつけたのはセブンイレブンです。
恵方巻きは節分の2月3日に食べるんですよね?
節分は二十四節気のはじまりを告げる「立春」の前日で、ほとんどの場合は2月3日が該当します。
まれに立春が1日ずれて、節分が2月2日や2月4日になることもあるんですよ。
▼節分に手作りの恵方巻きを考えているなら、竹製の巻きすを使ってみませんか?
恵方巻きの具材は地域で違うことがある
恵方巻きの具材は地域によって違うの?
恵方巻きが関西から全国に広まる中で、地域によって具材が変わっていきました。
特産品が恵方巻きの具材に使われたり、もともとあった節分文化と組み合わされたりすることもあるようです。
たとえば、四国を中心に節分にはこんにゃくを食べる風習があり、恵方巻きの具材として使われることがあります。
こんにゃくは腸の砂おろしと呼ばれ、大晦日や節分、大掃除の後に「体内にたまった砂を出す」として食べられているんです。
香川県では人気グルメ「骨付鳥」を具材とした恵方巻きが売られていますよ。
「恵方巻き」には7種類の具材が使われることが多いですよね?
恵方巻きに7種類の具材が使われるのは、商売繁盛や無病息災を願って、七福神にあやかっているからなんです。
太巻きの具材として巻き込むことで、「福を巻き込む」という意味になります。
また、幸せや願いが叶うよう願いを込めて食べるので、福が途切れたりしないように包丁で切らず丸ごと食べるのが良いとされていますよ。
恵方巻きの一般的な7つの具材と縁起がいいとされる理由は以下です。
- かんぴょう:細くて長いことから「長寿祈願」「縁結び」
- しいたけ煮:かさの形が陣笠に似ていることから「身を守る」
- 卵焼き、伊達巻:黄金色であることから「金運上昇」、巻物に似ていることから「知識向上」
- うなぎ:うなぎのぼりと言われることから「上昇・出世」
- 桜でんぶ:鯛などの白身魚で作られ、桜色であることから「めでたい」
- きゅうり:きゅうりという名から「九の利を得る」
- 海老:曲がった腰と長いひげから「長寿祈願」
恵方巻に使う具材に決まりはなく、最近ではバリエーションもずいぶん増えています。
鮪や蟹といった海鮮だけでなく、肉、チーズ、フルーツなどさまざまです。
寿司というカテゴリにとらわれない「恵方ロールケーキ」「恵方サンドイッチ」などもありますよ。
恵方巻きを笑いながら食べる地域もある?
恵方巻きを笑いながら食べる地域があるって聞いたわ。
恵方巻きについて検索すると、笑いながら食べる地域があるようで気になりますね。
調べたところ、関西に「恵方を向いて笑いながら食べる」という家庭はあったものの、地域としての風習はありませんでした。
ちなみに「笑いながら食べる」には「邪気を笑い飛ばす」「笑う門には福来たる」の意味があるようです。
とはいえ、笑い声をあげながら恵方巻きにかぶりつくのはむずかしそうですね。
まず恵方を向いてにっこりと笑い、それから黙って食べ始めましょう。
恵方巻きは無言で食べるという決まりが一般的なので、「笑いながら食べる」と合わせた上記の食べ方がおすすめです。
家族そろって笑顔で食べれば、邪気も飛んで行ってしまいそうですね。
節分の恵方巻きは無言で食べる
節分に恵方巻きを食べるときは無言で、一気に食べきるのが良いと言われています。
食べている途中でおしゃべりしたり、口から離したりすると「福が逃げる」と考えられているからです。
節分に食べるのは切り分けられていない恵方巻きですよね?
節分に切り分けられていない恵方巻きを食べるのは、包丁で切ると「福が途切れる」などと考えられているからです。
太巻き1本が食べきれないなら、中巻きや細巻き、ハーフサイズにしましょう。
ハーフサイズにするなら、完成した太巻きを切るのではなく、ハーフサイズの海苔で巻き寿司を作るほうが良いですよ。
恵方巻きは願い事をしながら食べると良い
節分に恵方巻を食べるときは、恵方を向いて願い事をしながら食べると願いが叶うと言われています。
願い事をするときは、なるべく具体的に思い浮かべたほうが効果あるそうですよ。
恵方はその年の縁起の良い方角で歳徳神(としとくじん)様がいる場所です。
恵方には東北東、西南西、南南東、北北西の4つの方角があります。
- 東北東(甲の方角⇒東北東微東/75度)
- 西南西(庚の方角⇒西南西微西/255度)
- 南南東(丙の方角⇒南南東微南/165度)
- 北北西(壬の方角⇒北北西微北/345度)
恵方はその年の十干(じっかん)との組み合わせで決められています。
十干とは中国から伝わった暦を表わすものです。
甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)があります。
日本では十干になじみがない場合が多いので、恵方は西暦の1の位で確認する方法が分かりやすいですよ。
西暦の1の位 | 方角 |
---|---|
0、5 | 西南西 |
1、3、6、8 | 南南東 |
2、7 | 北北西 |
4、9 | 東北東 |
節分には、恵方巻きを持って恵方を向き、にっこり笑い、心の中で具体的に願い事をしながら黙って食べきるとご利益がありそうですね。
恵方巻きに地域差はある?のまとめ
節分に食べられる恵方巻きに地域差はあるのかについてまとめました。
- 恵方巻きの風習には地域差がある
- 恵方巻が多く食べられているのは近畿
- 関東、東北、北海道にはそれほど浸透していない
- 恵方巻きの具材は地域で違うことがある
- 恵方巻きを笑いながら食べる風習があるのは地域というより一部の家庭
恵方巻きは縁起を担いだ風習なので、簡単なルールを知って楽しんでみてはいかがでしょうか。
節分の風習について話しながら恵方巻きを用意するのも、すてきな家族団らんの時間になりそうですね。
▼節分に恵方巻きを食べる理由だけでなく、そもそも節分が何かを教えてくれる1冊です。