2008年度野球規則改正

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2008年度公認 野球規則改正について

日本野球規則委員会より発表された、2008年度の公認 野球規則改正に関する内容です。

日本野球規則委員会

二〇〇八年度 野球規則改正全文・説明

(1)二・五四 ORDINARY EFFORT「オーディナリーエフォート」(普通の守備行為)を追加し、以下条項を繰り下げる。
   二・五四 ORDINARY EFFORT「オーディナリーエフォート」(普通の守備行為)ー天候やグラウンドの状態を考慮に入れ、あるプレイに対して、各リーグの各守備位置で平均的技量を持つ野手の行う守備行為をいう。
   【原注】この用語は、規則二・四〇のほか記録に関する規則でたびたび用いられる。個々の野手に対する客観的基準である。言い換えれば、ある野手が、その野手自身の最善のプレイを行ったとしても、そのリーグの同一守備の野手の平均的技量に照らして劣ったものであれば、記録員はその野手に失策を記録する。
 説明 特に規則上の問題点はない。

(2)七・〇八(a)(1)を次のように改める。
   (2)七・〇八(a)(1)走者が、野手の触球を避けて、走者のベースライン(走路)から3フィート以上離れて走った場合。
   ただし、走者が打球を処理している野手を妨げないための行為であれば、この限りではない。
   この場合の走者のベースライン(走路)とは、タッグプレイが生じたときの、走者と塁を結ぶ直線をいう。
 説明 傍線部二〇〇七年まで「塁間を結ぶ直線から3フィート以上離れて・・・・」を走者のベースライン(走路)から3フィート以上離れてと改めるとともに、走者のベースライン(走路)の説明文を入れた。

(3)七・〇八(a)[注一]を次のように改める。
   [注一]通常走者の走路とみなされる場所は、塁間を結ぶ直線を中心として左右へ各3フィート、すなわち6フィートの幅の地帯を指すが、走者が大きく膨らんで走っているときなど最初からこの走路外にいたときに触球プレイが生じた場合は、本項(1)のとおり、その走者と塁を結ぶ直線を中心として左右へ各3フィートが、その走者の走路となる。
 説明 (2)七・〇八(a)(1)走者の走路(ベースライン)の変更に伴い同[注一]を改めた。

(4)七・〇八(e)三行目を次の通り改める。
   「ただし、フォースプレイにおいて、後位の走者が先にアウトになれば、フォースの状態でなくなり、前位の走者には進塁の義務がなくなるから、・・・・」を
   「ただし、後位の走者がフォースプレイで先にアウトになれば、フォースの状態でなくなり、前位の走者には進塁の義務がなくなるから、・・・・」
 説明 一九七二年以降(①文)と一九七一年まで(②文)との訳文に相違があり、原文に忠実な②の文章に改めた。この表現により第3アウトと得点の関係(四・〇九(a)(2)の解釈が明確になった。[例]参照
 [例]一死満塁、打者の安打で二・三塁走者は本塁へ、一塁走者は二塁を空過して三塁へ、打者走者は二塁寸前で触球されアウト(二死)となった。その後守備側は一塁走者の二塁空過をアピールし、一塁走者はアウト(三死)となった。この場合のアピールアウトはフォースアウトであるため、二・三塁走者の得点は認められない。

(5)八・〇二(c)[注]を[注一]とし、次の[注二]を入れる。
   [注二]アマチュア野球では、本項ペナルティの後段を適用せず、このような遅延行為がくり返されたときは、ボールを宣告する。
 説明 八・〇二(c)ペナルティ後段「・・・・その投手を試合から除くはわが国ではプロ野球での適用とし、をアマチュア野球では「ボールを宣告する」とした。

(6)一〇・〇〇 記録に関する規則の改正および条項の変更

   現行一〇・〇二(i)(新一〇・〇二a17)に次の【原注】を追加する。

    【原注】打者走者が前位の走者の妨害行為によってアウトの宣告を受けた場合には、その打者に併殺打を記録しない。

   現行一〇・〇五と同一〇・〇六を統合し、以下の条項を順次くり上げる。

   現行一〇・〇八(a)(新一〇・〇七a)の【注一】を削除し、【注二】を【注一】に、【注三】を【注二】にする。

   現行一〇・〇八(g)(新一〇・〇七g)に次の【原注】を追加する。

    【原注】守備側が無関心だったかどうかを判断するにあたって、次のような状況を全体的に考慮しなければならないーーーイニング、スコア、守備側チームが走者を塁に留めようとしていたかどうか、投手が走者に対しピックオフプレイを試みたかどうか、盗塁の企てに対して通常は塁に入るべき野手が塁に入る動きをしたかどうか、守備側チームが走者の進塁にこだわらない正当な戦術的動機があったかどうか、守備側チームが走者に盗塁が記録されるのを強く阻もうとしたかどうか。
    たとえば、走者一・三塁で、一塁走者が二塁を奪おうとした場合、もし、守備側に正当な戦術的動機があったーーーすなわち、二塁への送球の間に三塁走者が本塁へ突入するのを防ぐため、一塁走者の進塁にはこだわらなかったーーーと記録員が判断すれば、通常は盗塁を与えるべきである。また、たとえば、盗塁を記録されることによって、守備側チームのプレーヤーのリーグ盗塁記録、通産盗塁記録、リーグ盗塁王タイトルが危うくなる場合には、守備側チームは盗塁が記録されるのを強く阻もうとしていると判断してよい。

   現行一〇・〇九(d)【付記】を一〇・〇八(a)【原注】とし、次のように改める。

    【原注】打者が走者を進めるために打者自身が一塁に生きる機会を犠牲にしたかどうかを決定するに当たって疑義のあるときには、常に打者に有利に扱う。記録員は、その打席の状況全体ーーーイニング、アウトカウント、スコアーーーを考慮に入れなければならない。

   現行一〇・一一(新一〇・一〇a)の4行目に次を追加する。

    ただし、そのプレイでアウトが成立していなければデフレクトした野手に失策が記録されたであろうと記録員が判断した場合は、この限りではない。

   現行一〇・一三と同一〇・一四を統合し、以下の条項を順次くり上げる。

   現行一〇・一三【付記三】を一〇・一二(a)(1)【原注三】とし、次を追加する。

    投手が一塁ベースカバーに入らないで打者走者を生かした場合、投手に失策を記録しない。野手が間に合わない塁へ不正確な送球をしても、失策を記録しない。
    頭脳的誤りが実際のミスプレイにつながった場合は、その野手に失策を記録する。たとえば、野手が第三アウトと勘違いして、ボールをスタンドに投げ入れたりマウンドに転がしたりして、走者の進塁を許した場合である。
    野手が、他の野手のミスプレイの原因となったときは、失策を記録する。たとえば、他の野手のグラブにぶつかってボールを飛び出させた場合である。このような場合、捕球を妨げた野手に失策を記録したときには、妨げられた野手には失策をつけない。

   現行一〇・一五(新一〇・一三)に次の【原注】を追加する。

    【原注】守備側チームが走者の進塁を防いでアウトにしたときは、暴投および捕逸を記録しない。たとえぱ、走者一塁で投球が地面に当たり捕手が捕れなかったが、ボールを拾い直して走者を二塁でアウトにした場合、暴投を記録しない。他の走者の進塁は、野選による進塁と記録する。また、走者一塁で捕手が投球を捕え損じたが、ボールを拾い直して走者を二塁でアウトにした場合も、捕逸を記録しない。他の走者の進塁は、野選による進塁と記録する。

   現行一〇・一八(新一〇・一六)4行目の「(捕手の妨害を含む)」を「(捕手などの打者への妨害を除く)」に改める。

   現行一〇・一九(f)を一〇・一八として挿入し、以下の条項を順次くり下げる。

   現行一〇・二三(a)(新一〇・二二a)に「最高出塁率打者」を加える。
   ①~⑪の改正については両リーグ規則委員(記録部長)から説明する。

以上

    二〇〇八年一月二十八日